
道路で頭から血を流しているバイクの運転手に駆け寄って名前を呼んでいるのは
バイクの運転手の彼女。
彼らは7人で温泉へ行き、その帰りだそうです。
先頭がこの20歳の青年。
こんな緩いカーブなのに曲がりきれずにセンターラインをオーバー?
私の車に突っ込んで来るなんて、理解できません。
センターラインをオーバーしてきたのですが、彼は自分の車線に戻る
だろう、と思ったのですが、なぜか彼は急に私の車に向かってハンドルを切り、
モロ突っ込んできたように感じました。
実際には、ハンドル操作をしていないのかもしれませんが、
こちらとしては、アホ〜っ!って感じがしました。
急な出来事で、こちらとしても、どうする事も出来ません。

仲間たちの話では黒い小型の乗用車を追い越したので
センターラインをはみだしたらしい。
私の車に気がついてブレーキを掛けたため後輪がスリップして
ハンドルが取られ右へハンドルを切った、と言う。
なるほど、それで私の車に体当たりして来たんだ、と、その原因を理解できました。
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後日、警察では『単にあわてただけだ』との判断でした。
スリップ痕が見つからない、と言うのです。
それは、正しい意見だと思います。
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救急隊員だけでは手が足りず、私も手伝って担架へ乗せました。
救急隊員も慣れていないようで担架を持ち上げようとしたら若者
の手がだら〜んと下がる。隊長が【手を挙げろっ!】それを聞い
た救急隊員は、ハイと言って処置していました。
でも、救急隊より道路脇の家から飛び出してきたおじさん(ヘルメ
ットを取り上げようとしている人)がとてもしっかりしていました。
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このおじさん、今まさに救急の講習を受けているところだそうな。
衝突直後に家から飛び出してきて (実際は外にいたそうです) 運転手を抱えようとしている彼女に
【動かすな〜】と叫びました。
脳に障害がある可能性があるので、動かさないようにして、救急車を待て、と。言うのです。
このおじさんは、大型二種の免許を取るための講習を受講中だそうです。
最近は、大型二種の免許を取るためには救命救急の講習があるみたい。

あとに残ったのは血痕とヘルメット、それにライトやミラーなどの破片類。
周囲で見守るのは同じ会社の仲間たち。
ところが、当事者の私たちは、ここからが大変でした。
延々と3時間も続く警察の実況見分が始まり、これにつきあわなければなりません。
薄着なので、メチャ寒い。

警察の現場検証はとても時間が掛かります。
事故が起きてからこの場を立ち去るまでに3時間ほど掛かりました。
信楽は夜になるとまだ冷え込みます。
寒い中、お巡りさんの質問などに答えていました。
夜8時、警察官は、関係者は帰ってよし、と言うので帰ってきましたが、
警察の方はその後も現場検証を続けていました。
仕事とはいえ、ご苦労なことです。
なお、仲間たちの情報では、本人が病院で痛いと言っている、と言うことで
一命は取り留めたようです。
20歳の若者、ちゃんと治って、元気な一生を送って欲しい、と切に願います。
翌日ご両親と連絡が取れました。
まだ本人の意識が戻らない。
顔の骨、眼球、肺、そのほかに損傷があるようで、
手術は必要。
しかしいったん意識が戻ったあとでないと手術を始められないそうです。
ご両親の話では、手を握るとにぎり返すので植物人間にはならず、
手足は動かせるようになるだろうとの事でした。
しかし視力が著しく落ちるか、完全に失明する可能性もあるらしくどのようになっても、
これからが大変でしょう。
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私が車から降りた時、彼は全く動かず、頭から血を流しているので死んだ?
と思いました。
私も30年前。
20歳の時にバイクで事故。
左足を4針縫うケガで、痛みはそのあと2年間続きました。
事故で起きるケガは複雑なケガが多く、神経の切れ方が刃物で起きるケガとは
違う。
そのため痛みが続くんだそうです。

私は、その事故以来
バイク
はやめていたのですが、3年前からまた乗り始めました。
一度、本当に痛い目に合うと、それからは本気で交通安全に気をつけます。
この若者も、元気になってくれれば、二度とこのような事故は起こさないでしょう。
彼も元気になって事故のない社会へ向けてなにか活動してくれることを願います。
車はお金さえ払えば元通りになる。
でも人の命は戻らない。
怪我をすれば痛い。
人身事故だけは起こさないで居たいですね。