このお話はずいぶん前のはなし(10年以上前)です。

山の上の民宿

長野県の中央に諏訪湖という湖があります。この諏訪湖の南側には入笠山という山があって、その山の上に民宿があるのです。

この民宿には天文ドームがあり、その中に300mmの反射望遠鏡があります。ここで星をみていると自分が宇宙の中にぽっかりと浮いている、そんな感じにさせてくれます。望遠鏡から目を離して周囲をみると遙か下の方に諏訪の街灯りが見えます。こういう山の上で天体観察をするのも良い物です。

望遠鏡の操作

これだけの望遠鏡となるとなれない人には操作が難しいのです。できれば地元の学校の先生が来ている時がいいですね。天文が好きな人であれば、どこにどんな物があるか知っているので即座に珍しい星へ望遠鏡の照準を合わせてくれます。

星をみるには明かりは禁物です。懐中電灯には赤いセロファンをはっておくと良いでしょう。写真をやる人はご存じかと思いますが赤い色は星の青さとは異なり目への影響が少ないのです。天文ドームの中は淡い赤い色の懐中電灯でようを足す事になります。

球状星団

M13という球状星団があります。この星団は、無数の星が丸く玉のように集まっています。写真で見ると平面的にしか見えませんが望遠鏡でじかに見ると、宝石のようにキラキラと輝く玉に見えます。とてもきれいです。

季節ごとに見える位置が変わって行きます。冬であればオリオンの大星雲がみられるそうです。

彗星

私はオースチン彗星をみに行きました。素人なので一番近づいた時に行きましたが、彗星が近づいた時に望遠鏡で見ると単なる霧みたいにボ〜っとしているだけ。彗星らしく見えませんでした。

ここで知ったことですが、星はどんなに拡大しても一つの点にしか見えない、という事です。星団の様にたくさんの星が集まっていたり、星雲の様にガスが星に照らし出されたりしている物しか見えないのです。

大きな望遠鏡は倍率を上げられるのか? 答えはノーです。

ではなぜ大きな望遠鏡を使うのか? 答えは明るさをあげるために必要なのです。決して拡大するのが目的ではないという事でした。夜の星空を明るくすると実に様々な物が見えてくるというわけです。

ぽっかりと浮かんだ地球

山の上で、足元に遠く広がる街の明かりと、雄大な宇宙に思いをはせていると雄大な宇宙に心を奪われてしまいます。
ちっぽけな地球上で、日々、せこせこと生きている人間、、そんな物はどうでも良いじゃないか、という気になります。
遠い昔の思い出
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